怒涛の3月を乗り切り、新年度になりました。

2011年には約7000戸あった石巻の仮設住宅は、2019年4月現在、13団地71戸まで減りました。

今仮設住宅に残られている方々も、行先(再建先)が決まっている方がほとんどで、石巻市の仮設住宅は今年9月にはすべて閉鎖される予定です。

石巻復興きずな新聞舎は「最後のひとりが仮設住宅を出るまで、活動を継続していこう」ということを目標に3年前に立ち上げた団体なので、当初の目標が目前となり、無事に達成することができそうで、ほっとしています。

この3年間、私たちの活動を支え続けてくださった皆様に、大変感謝しています。

どうもありがとうございました。

しかし、この3年弱、復興公営住宅への支援を行なってきて感じるのは、「復興公営住宅にもたくさんの課題がある」ということです。

平屋建ての仮設住宅とは異なり、マンションタイプ(多層階)の復興公営住宅では「エレベーターホールでしか人と会わない」という状況で、住民さん同士の自然なコミュニケーションがなかなか生まれません。

また、震災後に何度も居住地が変わることに疲れ、新しいコミュニティを作る前向きな気持ちになれない方も少なくありません。

そのため、復興公営住宅には、仮設住宅以上に孤立感・孤独感を感じている方が多いと感じます。

これらの課題に取り組むため、石巻復興きずな新聞舎では、仮設住宅から復興公営住宅の移行期にあたる今年度いっぱい、活動を継続することに決めました。

私自身は、私たちのような外部支援的要素の強い団体、もしくは活動が「ずっとある」という状態が良いことだとは考えていないので、いつかは役割を終えて、活動を終えられる日が来ると良いなと思っています。

一年後、「きずな新聞がなくなっても、もう寂しくないよ。ご近所にたくさん友達ができたからね!」と言ってくれる住民さんが増えて、笑顔で活動を終えられることを目標に、一年間活動していきたいと思います。

というわけで、今年度も引き続き、きずな新聞舎の活動にご理解・ご協力・ご支援をいただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!

<石巻復興きずな新聞の応援の方法>

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http://www.kizuna-shinbun.org/donation/

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ハチイチハチ店(818店)
普通 3864748
石巻復興きずな新聞舎

※任意の金額をご寄付いただけます。

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<会員種別・会費>
個人会員(購読あり) 5,000 円/年×1口以上
個人会員(購読なし) 3,000 円/年×1口以上
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※個人会員(購読あり)と団体会員は、隔月で「石巻復興きずな新聞」を郵送でお届けします。

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http://www.kizuna-shinbun.org/volunteer/

※現在は、「市民ボランティア(宮城県内にお住まいの方で、継続的に活動に参加できる方)」「県外リピーターボランティア(過去にきずな新聞の活動に参加したことのある県外のボランティア)」のみ募集を行なっています。県外にお住まいの新規のボランティアの募集は行なっておりません(詳細はこちら)ので、ご了承ください。

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どうぞよろしくお願いいたします!

(編集長 あき)

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