毎号10日発行のきずな新聞ですが、3月だけは3.11の追悼行事を取材するので12日に発行(印刷)しています。

私はここ数年、南浜の「がんばろう!石巻」看板付近で開催する「東日本大震災追悼 3.11のつどい」の実行委員をやっているので、3月11日は朝から晩まで南浜から離れられません。
それだと記事が書けないので、今回は強力な助っ人、元石巻かほくの記者・則さんに取材をお願いしました☆
さすがプロなので、(当たり前ですが)文章が上手です笑。
これからも度々ご登場いただく予定です^^

さてさて、今年の3.11はものすごい天気でした。。。
前日の夜から雨が降り始め、当日の夕方までずーっと雨。
おまけに風速13mの強風が吹き荒れ、暴風警報も出ていました。

さすがにこんな天気の中で追悼行事はできないかな…と思ったのですが、実行委員長・黒澤さんの「この日じゃないとダメだっていう人がいるんで」の一言で、雨風対策をし、規模縮小も覚悟の上で決行!!

「こんな天気だし、ボランティアさんも少ないかな?」という私の予想は、良くも悪くも裏切られ、朝9時半の時点で集まったボランティアさんは約60人!!
テントの中はまるで満員電車…!!

横幕を張ったテントの中にブルーシートを張って、その中で何とか灯籠づくり。
それでも浸水してくるほどの雨でしたが…(私は山好きの夫にレインウェアを借りて完全防備だったので、服は濡れずに済みました。夫の山好きにこんなに感謝した日はありません!笑)。

夕方、雨が少し収まってきたタイミングで、一気に灯籠並べ。すると、奇跡的に太陽が顔を出し、東の空には大きな虹が…。
ついさっきまで、暴風雨の中で「神様、どうしてこんな日に?!」と思いながら作業していたのが嘘のような、感動的な瞬間でした。

例年の1時間押しでの点火作業。雨は止んでも風が強くて、点けても点けても火が消える…。
いつもの2倍の時間をかけて点火したキャンドルの灯りは、水溜まりに反射して、いつもの2倍輝いて見えました。

あの日から8回目の3月11日。
毎年追悼行事が開催できるのが、どこか当たり前のように感じていたけれど、そんなことはなくて。
追悼行事ができること、私たちに「祈る」場があることは決して「当たり前」ではなく、たくさんの奇跡と多くの人の努力の上にある「感謝すべきこと」なんだなと感じました。

来年も、また祈りの場をつくることができますように。

(編集長 あき)

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