この日は復興公営住宅での新聞配布(戸別訪問、ポスティング)を行ないました。
ポスティングは一見単純作業のようですが、団地やポストのタイプが様々で、実はコツがいる作業です。
本当はすべてを戸別訪問で配りたいところですが、そうすると新聞の発行頻度を3か月に1回ほどにしなくてはならなくなる(数が多いのです…!!)ので、復興公営住宅はポスティングを交えています。
いきなり知らない人が訪問すると「あなた、誰??」となるのが普通だと思いますが、毎月ポスティングでも新聞をお届けしているからこそ、戸別訪問をしたときにも快く迎えてくださる住民の方が多いのだと思います。そういう意味で、ポスティングも実は大切な活動です。

(編集長 あき)

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今日は、午前中は大門町復興住宅で戸別訪問を行い、午後は渡波地区の復興公営住宅にポスティングを行いました。

今日は、対照的な二人の方にお会いすることができました。まず一人の方は、とても料理が上手な方でした。お茶っこをさせてもらうことになりお家に入るとすぐに沢山の料理を振る舞ってくださりました。それを隣人の方にもおすそ分けをしていて、趣味がコミュニケーションをとるきかっけになっている方でした。

もう一人の方は、しじみの貝殻でキーホルダーを趣味で作っていらっしゃって、私たちにも分けていただきました。私が、そのキーホルダーがとても素敵だったので「隣の方にあげたら喜ぶんじゃないですか?」と言うとその方は「隣の人のことはあまり知らないし、自分からは話しかけられない」と答えられました。震災で趣味をしなくなった方も多い中で、たとえ趣味があってもそれが必ずしもコミュニケーションのきっかけになるわけではないと気づかされました。

午後は主にポスティングを行いました。私は今まで、ポスティングはコミュニケーションのきっかけにはならないと思っていました。しかし、振り返りの会で「ポスティングを行うことで、次に戸別訪問した時の話の種になる」ということが分かりました。個別訪問も、ポスティング活動も、どちらも継続して行っていくことが大切だと学びました。

(武蔵野大 きょうこ)

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本日は朝から日和山で行われている日和山体操に参加しました。その後、あきさんから南浜・門脇地区や中瀬・旧北上川付近の震災直後の様子やこれからの復興計画などについて説明を受けました。新聞配布の活動は、大門町復興住宅の戸別訪問と渡波地区の復興公営住宅にポスティングを行いました。

日和山体操は、前回参加した時よりも人数が多く、賑やかに行いました。私の年齢の何倍も長く生きていらっしゃるおじいちゃんおばあちゃんが元気よく体操をしているのを見て、健康的で素晴らしいと思いました。それは体操という手段を介して形成されたコミュニティの中で、生き生きと生活しているからだろうと感じました。

また、南浜・門脇地区には7メートルを超える高さの防潮堤が建設中で、内陸側にある高盛土道路と合わせて内陸の居住地を守るのだと教えていただきました。旧北上川の川岸にも河川堤防ができるそうです。堤防を活用したまちづくりも進んでいると教えていただきました。中でもいしのまき元気市場の二階が堤防につながるように設計されているのは、とても実用的で素晴らしい案だと思います。堤防などを活用したまちづくりは、安全だけでなく町の活気を取り戻すための手段ともなりえます。堤防があることで安心して住めようになるとおっしゃる住民さんもいらっしゃるので、重要な事業だと思いました。

新聞配布活動は午前中に大門町復興住宅に戸別訪問を行いました。平日の昼間ということもあり、訪問しても不在の方が多かったです。お話した住民さんの中には、「団地内で集まるきっかけがない」「住んでいる人をよく知らない」とおっしゃる方もいれば、ご近所さんと交流している方もいらっしゃいました。今はまだご近所さんを知らない住民さんも、周りの方と知り合い、交流するきっかけがあると良いなと思いました。

午後のポスティングでは、より多く新聞が人の手にわたるように迅速に行いました。しかし、効率よく回れず手間取ってしまいました。今後のポスティングでは無駄な動きがなく、住民さんとのあいさつなどを交えながら活動していければよいと考えています。

これからも震災当時の様子や今後の防災についての学びを深めていきたいと思います。また、新聞配布を通した傾聴活動やコミュニティ作りを目的としたサロン活動にも、主体的に取り組んでいきたいと思います。

(武蔵野大 りんりん)

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