今回の武蔵野大・長期インターンプログラムの学生さんには、ぜひ「石巻」や「仮設住宅」や「復興公営住宅」や「地域」や「コミュニティ」に、多角的に関わってもらいたいなと思い、他の団体さんの活動に参加してもらう日を作っています。

今日は牡鹿半島・小渕浜で、送迎付きのサロン活動や地域のコミュニティ作りを行なう「おらほの家プロジェクト」さんにお邪魔しました。
きずな新聞の配布とはまた違う気付きや学びがあったようです。

(きずな新聞 あき)

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今日は1日、「おらほの家プロジェクト」のお茶っこに参加させていただきました。おらほの家プロジェクトは、牡鹿半島を中心にお茶っこや、創作教室など、様々なサロン活動をしています。参加者の方はほとんどが1人暮らしで、このお茶っこでお友達とお話するのを楽しみにされている方が多かったです。

最初は、どんな話をすればいいか分からず緊張していましたが、お茶をついで下さったり、お菓子を勧めて下さったり、次第にリラックスしてお話をすることができました。おらほの家プロジェクトの一つのポリシーには「参加者を過度にお客さん扱いしない」というものがあります。そのため参加者全員で、できる範囲で食事の用意から後片付けまで行っていました。そうすることにより、それぞれが家と同じように過ごすことができ、アットホームな雰囲気で楽しむことができるのだと思いました。

今回は、今までの仮設住宅や復興公営住宅の個別訪問と違い、大勢の方を相手に、既に出来上がっているコミュニティの中に入っていくという難しさを感じました。私が話すことで、参加者の方同士の話を遮ってしまうような気持ちになってしまいました。しかし、最後の反省会で、参加者の方は高齢の方で、ずっと話すのも疲れてしまうので、間を大切にしながら会話することが大切だと学びました。これからいろいろな方とコミュニケーションをとっていく中でも、心に余裕を持ち、相手の方のペースも尊重できるようにしたいと思います。

(武蔵野大 きょうこ)

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本日は石巻復興きずな新聞舎を離れて、牡鹿半島を訪れました。「おらほの家」という送迎付きサロン活動のお手伝いをするためです。きずな新聞舎から牡鹿半島のおらほの家までは車で約一時間かかります。そのため前日の夜から泊まらせていただき、活動に参加しました。

朝8時半からオリエンテーションをしていただき、おらほの家の理念や特徴、注意事項などを聞きました。おらほの家の活動理念は「家庭的」「できることは自分でしてもらう」とのことです。ボランティアが参加する活動だから、おばあちゃんやおじいちゃんをおもてなしすると考えていた私は、その理念を聞いて驚きました。しかし、おらほの家に来るみなさんはにこやかにお茶の準備をし、昼食を作り、みんなで協力して食事の片づけを行っていました。

これらのことから、おらほの家に来ることは、コミュニケーションをとるきっかけとなる活動であり、おらほの家の外でもそのコミュニティが持続していくいいと考えると、オリエンテーションで管理人の本庄さんがおっしゃっていた意味が分かりました。これまで近所の人と話したいけどよく知らないから一歩が踏み出せないという方を新聞配布の戸別訪問で見てきました。おらほの家のような小規模であるけれど話をするきっかけや関わるきっかけを作るイベントを行う場所があると、そういった人たちも近所の方と関わるきっかけができるように思います。

また、新聞配布の個別訪問からお茶っこになるときとは異なる雰囲気を学ぶことができました。戸別訪問からお茶っこになる際は、その住民さん自身の出身や趣味などのお話をお聞きします。しかし、おらほの家の方々は住んでいる地域がとても近いため、もともと知り合いであったり、共通の知り合いがいたりすることが多く、それらに関連した内輪のお話がかなり出てきました。そんな時、自分の振る舞いを見極めることができず、私はあたふたしてしまいました。さらに、会話と途中で「沈黙」が多々あり、話を振るべきか待つべきかわからなくなる場面がありました。このような事態にも焦らず冷静に対応できるようになりたいと思います。そのためには、住民さん同士で内輪のお話をしていても、割り込んだり慌てたりすることなく、うなずきながらお話を聞くとよいのかなと思いました。「間」や「沈黙」に関しては、お話の途中の休憩時間だと認識して急かさず、勝手に焦らないようにしたいです。その際お茶お飲んだり、お菓子をつまんだりし、上手に時間を使いたいと思います。

今回初めて10人という少し多い人数でお茶っこをさせていただき、2人から3人の小規模なお茶っことの違いに気が付くことができました。また、仮設住宅および復興公営住宅にみられる様々な地区が混ざった場合と、周辺の顔見知りの方々が集まる場合の特徴の違いも知ることができました。これらの特徴や本日得た知識を忘れず、今後の活動に生かしていきたいです。

(武蔵野大 りんりん)

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◆おらほの家プロジェクト
https://oraho-oshika.jimdo.com/

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