新聞配布も3日目。
復興公営住宅での新聞配布を通して、さまざまな出会い、気づき、学びがありました。
(編集長 あき)
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今日は朝から日和山公園に行き、日和山体操に参加しました!公園までの坂道はきつかったですが、そこから見える景色は最高でした。ラジオ体操と似ている動きとオリジナルな動きがあってとても良い運動になりました。また行こうと思います。
今日は、駅前北通り復興住宅と駅前北通り第二復興住宅に新聞を配布しました。駅前北通り復興住宅はこれまで住民の方が配布してくださっていたのですが、今回初めてボランティアが個別訪問することになりました。どちらの団地でも、東北の高校の甲子園準決勝が行われており、観戦している方が多かったです!平日なのでお会いできなかったかたも多かったですが、たくさんの学びがありました。
一人暮らしの高齢者の方と何人かお話をさせていただきました。中には元気に明るく話してくださる方もいましたが、やはり寂しそうに話す方が多かった印象です。体調を崩している方もいらっしゃったので、小さな体調の変化に気づいてくれる身近な存在の必要性を感じました。
また「仮設の方が良かった」と言う方がいらっしゃったのには驚きました。私は、復興公営住宅の方が新しくて、綺麗なので住民の方は復興公営住宅での生活を希望されていると思っていました。しかし、上の階の音が気になる方もいらっしゃいました。また、他の住民さんに自分から会いに行くことが少なくなったという話や、同じ階の住民の顔は知っているが、他の階の住民は知らない、という方がいらっしゃって、住民同士のコミュニケーションの大切さを感じました。
(武蔵野大 きょうこ)
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本日は駅前北通り復興住宅と駅前北通り第二復興住宅で新聞配布を行いました。
駅前北通り団地は1階から6階までの全65戸からなる復興公営住宅です。石巻復興きずな新聞舎の事務所に近く、徒歩で訪問しに行きました。駅に近いこの団地は年齢層の幅が広く、車のない高齢の方が少し多いような印象をうけました。高校生くらいの方とすれ違って挨拶をすると、返してもらえて嬉しかったです。
今回私は同じ大学のボランティアと配布しました。初めにペアの彼女が新聞を手渡ししてくれて、その際の動作ひとつひとつに私とは違う上手な振る舞いが見えました。新聞を渡す相手がご高齢であれば、自然な動きで開いたドアを支えていたり、事前情報がなくてもスマートに拡大版の新聞を進めたりしています。また、ドアが「バンッ」と閉まらないようにそっと手を添えて優しく閉めるようにしています。これらの気遣いは相手に気持ちよく新聞を受け取ってもらい、会話を促す重要な役割をしているかと感じました。ですから、私も住民さんに快く新聞を受け取っていただくために上記の気遣いを実践していこうと考えています。
駅前北通り団地の中で出会った70代のおじいさんは、奥さんが要介護で、普段はおじいさんが介護しているということでした。今日は奥さんがデイサービスに行っていたため、玄関先でおしゃべりをさせていただきました。以前は趣味で平たい石に彫刻をしていたそうで、日本国内だけでなく外国の展示会でも展示されていたそうです。その彫刻は絵画のようにとてもきれいで、細部の模様も実物のように彫られていました。おじいさんも楽しそうに彫刻について教えてくださりました。震災の時には彫刻が流されていまい、何点か紛失してしまったそうですが、ボランティアが発見してくれたとのことです。だからボランティアに来てくれる方々に感謝していると伝えてくださいました。そこから、この活動だけでなくすべてのボランティア活動が誰かの心を温かくしているのだと思いました。
駅前北通り復興住宅は、普段は住民さんに協力いただき、ポストに新聞を投函しているそうで、戸別訪問すると驚かれるかと心配でした。しかし、そんな心配をよそに、住民の方々は笑顔で受け取ってくださり、お話もしてくださいました。とても嬉しく思います。
駅前北通り第二復興住宅は1階から3階までの全26戸からなる復興公営住宅です。今回は1階から回らせていただき、たくさんのお話を様々な方からお聞きすることができました。趣味のお話、戦争時代のお話、震災当時のお話、復興公営住宅のコミュニティの形成になにかきっかけが欲しいとのお話。ゆっくり回ることで表面上だけでなく奥に潜むその方の思いも少し垣間見れたように思います。
(武蔵野大 りんりん)