今年3月にきずな新聞の配布ボランティアに参加してくださった愛知県のasaco cacoさんが、名古屋で個展を開催中です。



asacoさんは、昨年私たちが新団体を立ち上げるときにクラウドファンディングを行なった際、寄付と共に「いつか『きずな新聞』の配布ボランティアに参加したかったんです。終刊を知ったときには残念でしたが、再スタートすると知ってうれしいです」と温かいメッセージを寄せてくださった方でした。
読者である仮設住宅の住民さんや、これまでずっとボランティアに参加してくれていた方々から「続けてほしい」「続けたい」という声をいただいて新団体を立ち上げましたが、まさか愛知県にお住まいの見ず知らずの方が私たちの新聞の存在を知っていて「いつかボランティアに参加したかった」と言ってくださるとは…!!
とても背中を押された気持ちになりました。

それから半年以上が経ち、asacoさんは一番寒くて大変な時期に新聞配布ボランティアに参加するために石巻に来てくださいました。
ちょうど、事務所として使わせていただいていた「かめ七呉服店」さんから事務所を移転しなくてはならないことが決まり、私も今後のことをかなり悩み、迷っていた時期でした。

asacoさんはボランティアの申し込みをした後に、メッセージをくださいました。
「趣味でイラストを描いているのだけど、仮設住宅の方にもらっていただけないかと思うときがある。でもそれは自分のエゴなのではとも思う」

こういうご相談は、実は結構あります。
「いいですね!きっと喜んでもらえますよ!!」と言って差し上げたいのはヤマヤマなのですが、残念ながら、喜んでもらえるかどうかは分かりません。
どんな支援も善意も、タイミング次第で、その人の人生を救うぐらいのパワーを持つこともあれば、ありがた迷惑だったり、善意の押し付けになったりもします。
「この人にもらったから嬉しい!」ということもあります。顔も知らない誰かにもらうよりも、信頼する「この人」にもらうから嬉しいのです。

だから私は「絵を渡すことを目標や目的にしないでほしい」とお伝えしました。「もしかしたら、誰にもお渡しできないかも知れないけれど、それでも良ければぜひ絵を持ってきてください」と。
新聞配布を通して「この人にもらったから嬉しい!」と思ってもらえるような人間関係、信頼関係が築けるか。それは、ボランティア次第であり、住民さん次第であり、タイミング次第なのです。
asacoさんは、心を込めた温かいイラストの原画を5枚持って、石巻にやって来てくれました。

asacoさんとこのやり取りをしている中で、実は私には「絵は全部もらってもらえるだろうな」という確信がありました。
相手のことを本当に思いやる気持ちがあふれていて、彼女と出会う住民さんはどんなにか心が救われるだろうなと思いました。
そんな彼女の描いた絵は、きっと住民さんにとても喜ばれて、仮設住宅を出た後も、きっとずっとお家に飾られるだろうなと想像できました。
私の予想通り、5枚の絵はすべて、それぞれぴったりの住民さんの手元に届き、今もちゃんと飾られています。

また、asacoさんを通して、私自身さまざまな方と繋がることができました。
現在、愛知県在住のきずな新聞の賛助会員さんは、東京に次いで2番目に多いのですが、ほとんどがasacoさんのご紹介です。

そんなasacoさんの個展、きっと温かい雰囲気なんだろうな~と想像していましたが、なんと!!石巻復興きずな新聞コーナーを作ってくださっているそうです…!!
過去のバックナンバーやこれまで掲載していただいた新聞のコピーなどと共に、募金箱も置いてくださっているそうです…!!
貴重なスペースを使って、なんてことだぁー!!><



というわけで、愛知県近郊の皆様、ぜひasaco cacoさんの個展に足を運んでみてくださーい!!

◆asaco caco 展 〜花 taba I〜
【日時】11月29日(水)-12月10日(日)11時~17時
【会場】ギャラリー366(名古屋市千種区東山元町2丁目94/052-783-5752)

↓↓asacoさんのメッセージ↓↓
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  石巻で過ごしたあの日からずっと
  お会いした方たちは 私の心に住んでいて
  絵を描くときも 
  いつも 力を送ってくださっているような
  気がしてなりません

 
  あの時
  一瞬にして バリアが取り払われ
  笑顔にさせてしまう
  絵の力を 思い知らされました
  花たばを頂いたのは 私の方だったと
  今さらながらに 気づかされます
  これからも
  私が生きていくかぎり
  絵を描き続けていくかぎり
  この原点は
  ぶれることは ないでしょう
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