仮設住宅や復興公営住宅向けの支援活動を続けていると、いろいろなことを言われます。
「いい活動をしているね!」「被災地のためにありがとう!」と言われることが多いですが、中には「今も仮設に残ってる人たちは甘えてるんだから、そんな人たちのために支援活動なんてしなくていい」というようなことをおっしゃる方もいます。
今も仮設住宅で暮らしている方々は「甘えている」んでしょうか・・・?
「今も仮設に残ってる人たちは甘えてる」と言う人たちはよく「こんなに復興住宅が出来てるのに(確かにものすごい数の復興住宅がどんどん建設されています)、まだ仮設に残ってる人がいるなんておかしい。仮設は家賃が掛からないからって、当選しても引っ越さないんでしょう?」と言う方が多いのですが、石巻はまだ計画戸数の8割しか復興住宅が完成してないのです。
1000世帯近い人が、復興住宅が完成するのを今も待っているのです。
セットでよく「復興住宅って空き部屋だらけなんでしょう?多めに作り過ぎて大変なんでしょう?」もよく言われますが、管理開始戸数に対する入居率は約95%なので、そんなに著しく低いわけでもないですね。
確かに10年後20年後は空き部屋が増えて、それはそれで大変だと思いますが、現時点では「ガラガラ」ではないですね。
それだけ大きな被害だったということであって、誰かを責めるようなことではないと思うのです。
それより、現状と課題を知って、その改善とか解決のために、自分にできることしようよねって思うんだなー。
注)
「災害公営住宅」「復興公営住宅」「復興住宅」は、「災害により住宅を滅失し、自力での住宅再建が難しい方のための公的な賃貸住宅」のことです。
60歳以上とかになるとローンが組めない方が多いので、復興公営住宅を希望する方が多いのですが、石巻の場合は土地が足りない(足りない土地は山を切り崩すか、田んぼを埋め立てて造るのです。時間かかります)ので、時間がかかっています。
災害公営住宅の仕組みについて、詳しくはこちら。