「私は震災で、親友と父親代わりの叔父を亡くしたんです。
最初の3年くらいは辛くて辛くて…
『あの時(震災のとき)死ねば良かった…』って、そればっかり思っていました。
いま?
うーん…今もまだしんどいことが多いかな…。
私も津波にのまれそうになって、ギリギリのところだったんですね。
今でもたまに、あの波を思い出して、苦しくなります。
病院に行ったら、PTSD…って言うんですか? それだって。
でも、こうしてボランティアさんが全国から来てくれるので、
それにとっても支えられました。
あの…
あきさんって、新聞書いてるあきさんですか?
あーやっぱり!名札に『あき』って書いてあるから、そうかなぁーって。
きずな新聞、いつも読んでるんです。
出会えて嬉しいです。
最近は仮設も人減って、寂しくなって…
支援も復興住宅の方に移ってるみたいだし…
こうして仮設にいると、なんだか取り残されたような気持ちになって…。
でもきずな新聞はずっと毎月届くから、いっぱい元気もらってるんです。
本当にありがとうございます。
あ、これ。持って行ってください。
いいのいいの。そんな高いものじゃないんだから。
石巻は寒いでしょう?
寒い中、本当にいつもありがとう。
がんばってくださいね」
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もう6年。まだ6年。
まだまだ大変。
まだまだこれから。
一緒に居てくれる人の「存在」に
救われることもある。
誰かに話せることで、
心が軽くなることもある。
「支えられている」「忘れられてない」って
思えることで、前を向けるときもある。
私たちに出来ること、まだまだあるはず。