仮設住宅の住民さんから、
「復興公営住宅が決まったの!!」という嬉しい電話。
これまで6回も抽選に外れてきた彼女。
何度も「もう心が折れそう…」と嘆いていた。
これまでの彼女の苦労を聞いているからこそ、
彼女には幸せになって欲しいとずっと思ってきた。
「遊びに来てね!」という明るい声。良かった。
本当はこれからが大変なんだけど、
とりあえず良かった。
入居当初は約20世帯が住んでいた仮設団地も、今は5世帯。
彼女が住む棟には、彼女ひとり。
「人居なくなって、静かになって快適になるかと思ったら、
余計に眠れなくなったんだよね。なんか、怖いっていうか…」
そんな思いをしている人は、
仮設住宅にはきっと彼女だけじゃない。
今夜眠れない不安と焦りを抱えた人たちに寄り添うために、
一歩前に踏み出す喜びを共有するために、
私は今月も「新聞」という名の「手紙」を書く。